認知症

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令和7年3月26日
令和6年度「生命(いのち)の基金」に採択されました

 令和7年3月26日(水)、高知新聞社本社で「生命(いのち)の基金」贈呈式が行なわれ、助成団体を代表して当院の心理士・矢部菜央が代表謝辞を述べる機会を頂きました。
   
   左から、
 堀見忠司(運営委員長)
 矢部菜央(当院心理士)
 峰美妃(当院看護師)
   



 「生命(いのち)の基金」とは、高知新聞の長期連載「生命は守られているか」への読者への反響をきっかけに高知県民から集まった寄付金をもとに、県の医療を中心とした事業や研究活動、また地域社会に置ける医療振興を図る諸活動の奨励や助成を目的に平成元年より実施されている事業です。

 

 

 令和6年度、当院よりは、以下の二つの事業を助成対象として採択されました。

 
■軽度認知症機能障害(MCI)の運動能力評価と高齢者の事故予測

運転シミュレーターを用いて、運転能力と認知機能の関連性を調査する予定です。
全国で高齢ドライバーの事故が報告されるなど、高齢者の交通事故比率やアクシデントが増大しているというデータがある一方で、中山間地域の多い高知県においては、地域生活と自動車運転は切り離せない現状があると考えます。
地域の皆様がより安全・安心に生活できるよう、この研究を実りあるものにしたいと思います。

 
 



■~認知症とともに生きるあなたのためのつどいの場~「ちょっくら茶屋」 

認知症の当事者(軽度認知障害やもの忘れ症状の自覚を含む)同士が、境遇や経験について自由に語り合う場を設ける事業(認知症ピアサポート事業)です。
診断によるショックの軽減や日常生活能力・環境の維持や改善が期待され、当院では令和5年途中より、この取り組みを開始しました。本人だけでなく家族・支援者にも参加していただき、当事者の気持ちを聴く場として大切にしています。


 


認知症の専門的医療を提供する機関としての使命を自覚し、圏域の皆様、県民の皆様が、認知症であっても出来る限り住み慣れた地域で自分らしく、希望を持って暮らすことが出来るための一助となれるよう、今後も引き続き努力して参ります。

 

改めまして、ご寄付を賜りました皆様、高知新聞社様をはじめとしました「生命(いのち)の基金」運営・事務局の皆様に厚く御礼を申し上げます。
ご寄付いただいた方々や地域の方々には、この活動や研究を通して成果がお手元に届くように邁進してまいります。今後とも変わらぬご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。